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発言者:トシロー・カシマ 暖かな祝福で迎えられるはずだった、『侍』鹿島杜志郎と美影の婚姻。 だが、春を前にして美影の父から伝えられた言葉に、杜志郎は我が耳を疑った。 ───美影を諦めよ(・・・・・・)と申したのだ。 殿の下命(・・・・)とあらば、もはや何とする事もできん…… お主も生まれながらの武士たる身であれば、その理(ことわり)は弁えていよう。 杜志郎が忠を尽くすべき対象…… 最高権力者である藩主が、偶々見初めた美影を側女とするように望んだというのである。 藩の重役を務めていた彼女の父は、初めこそ抗していたものの…… 主君の命である、という絶対の決定を前に、上下階層の定まりし社会に生きてきた彼は、 一個の「父」ではなく「臣」として役割を果たすためその意を受け入れたのだった。 加うるに、美影という一人の「女」など、男側の意思で如何様にもその道を左右されて当然の存在だった。 そして、同じく男で、武士である杜志郎に対し、美影の父は今一度……彼の存在意義を問いかける。 ―――杜志郎、汝は侍なりや(・・・・・・)? 突きつけられた現実の壁。忠も、愛も。そのどちらも、この一刀の元に守っていけると、無邪気に信じていられた時間はもはや過ぎ去った。 周囲の者達の規範たるべき存在となり、主君のために全霊を尽くす事を誉とした武士の道。 傍らで微笑みかけてくれた、小さくも愛しい命を生涯かけて慈しみ抜くと誓った男としての生。 二つの譲れない真実の間で、杜志郎の自我は軋みを上げていたが…… 「臣」としての冷厳な言葉が、遂に彼を立ち上がらせた──── 『───侍ならば主君を奉じ家を守れ。 お主の子をなす女は美影には限らぬ』 己という存在を成り立たせていた半身とも言うべき、武士という在り方(束縛)───それを。 「……子をなす為に契るが男女(なんにょ)の全てならば、我らは獣と同じで御座ろう…… 人の誇り(・・・・)を捨てても獣に甘んじるのが士道だと申されるのか」 「ならば、そのような道など……縛りなど、俺は要らぬ(・・・・・)!」 「―――美影は美影、天にも地にも代わりなどおり申さぬ!」 痛みを感じながらも投げ捨て、誰でもない一人の男として……二つの道から一つの生を選び取ったのである。 「トシロー」は藩主の妾となる伴侶を奪い去り、迫る追手を、祝福の証となるはずだった同田貫により斬り捨て藩を抜けた。 (あるいはこの瞬間から、この刀の用いられる意味は既に定まっていたのかもしれない……) その結果、磨き続けてきた『剣』の腕前による栄達の道も、自分を育んだ鹿島の『家』の未来も共に閉ざされ、 不忠者という最大の落伍者としての烙印を押され、得てきた、あるいは得られるはずだった誇りは皆闇に消えて失せた。 踏み出した先は、誰が敵とも判らぬ無縁の荒野。追っ手から逃れるために、陽光の下を歩くことさえ少なくなっていった。 それでも杜志郎は、半身を失った苦しみを心の底に抱えながらも、 己の胸に納まるだけの小さな真実(みかげ)に、確かな救いを感じていた…… チトセ「私もゼファーからこんな事言われたいわね」 -- 名無しさん (2018-11-03 19 25 47) やっぱり天秤にかけるのが軽いものじゃなくて、本当はどっちも選びたいけどどっちかを選ぶしか無いって状況で決断出来る男はカッコいいわ -- 名無しさん (2018-11-05 19 53 02) 美影さんをNTRるのを受け入れた場合、シェリルは衰弱死し、アイザックはあの妄執を発揮せず「ありふれた縛血者」として生きて死ぬし、ニナやホワイトパイルも近い内に破綻する。そう考えると逃避行で磨り減っても少ない時間でも美影さんと寄り添えた時間は存在しただろうし、どのルートでも美影さんとの未練は受け入れられることとなると考えれば、間違いであると同時に間違いじゃなかったんだな。 -- 名無しさん (2018-11-05 20 02 50) ディルムッドに比べりゃトシローさん恵まれてる気がする。 -- 名無しさん (2019-04-20 16 19 24) ↑トシローさんは主君とは縁切ったけどディルムッドは・・・・・・ -- 名無しさん (2019-04-20 16 20 51) トシローさんが他の女といちゃいちゃするところみて美影は腸煮えくりかえってそうだが、ディルムッドはさてそんなシーンが想像できないのだが…… -- 名無しさん (2019-04-20 16 24 56) ↑(ディルムッドは)横恋慕に苦悩する様な奴だからだよ。 -- 名無しさん (2019-04-20 16 27 08) ↑自らの魔性さ故に呪怨化しちまった様な奴だからなあ。 -- 名無しさん (2019-04-20 16 29 40) ↑好きでもない女性に誤って好意を抱かれてしまい(しかも主君の嫁)、それが元で破滅した男。改めてみると酷いフラグだよなあ。 -- 名無しさん (2019-04-20 16 34 11) ディルムッドの祈りは……トシローさん、ゼファーさん、アッシュ君、ムラサメ師匠からは賞賛されてもいい願いなんだけどなあ。 -- 名無しさん (2019-04-20 16 37 28) ディルムットめっちゃ同情されとるw…まぁ好きでもない嫁すら結構アレだしなぁ…確かに酷ぇや -- 名無しさん (2020-12-09 18 50 18) ……子をなす為に契るが男女の全てならば、我らは獣と同じで御座ろう…… 人の誇りを捨てても獣に甘んじるのが士道だと申されるの、そのならばような道など……縛りなど、俺は要らぬ―――チトセはチトセ、天にも地にも代わりなどおり申さぬ!誰でもない一人の男としてチトセを愛している! -- 綺麗なゼファー (2020-12-09 19 51 40) チトセ様、自演なんてしてないで早く職務に戻りましょう。ヴェンデッタ=サンが「ウチの狼を食べさせてあげないわよ」って言ってますよ -- 名無しさん (2020-12-09 20 04 40) 名前 コメント
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発言者:トシロー・カシマ ニナ√、未だかつて目にしたことのない“絶対者”との邂逅に動揺しつつも、 そんな揺れる己の事を認めると伝えてくれたニナの為に、“剣”として夜の世界の治安を乱す裁定者(テスタメント)を狩っていくトシロー。 しかし、彼の胸には消えぬ不安の影があった。 自分が力になると誓ったニナという女性もまたアリヤのように、他者に規定された“理想の自分”を求めすぎる余り、 自己自身の心を置き去りにし、無惨に朽ち果てる末路を辿るのではないかと……そんな不吉な影が。 ……ニナとの対話を経ても、トシローは心に積み重なった不安の影を伝えられない。 そんな中、家族を「贋物の」三本指に奪われたアンヌを使者(子)として、バイロンが彼個人に接触を図ってきた。 トシローは、力を失い縛血者としての絆に縋るしかなくなったアンヌの姿を思う。 人間としての帰属すべき場所(ホーム)――場所、集団、環境、特定の人物……寄る辺を持たぬことの辛さ、苦しさには誰しも耐えられまい…… いつしか、その瞳は彼女を通してトシロー自身の過去が映し出されていた。 「俺の帰るべき場所とは……何処なのだ」 吐き出した言葉はどこまでも重々しい。 大切な女性(ひと)に寄り添いたい――また、情を貫いた果てに守り切れなかったら? 今、信じる“忠”のために残り少ない生涯を費やしたい ――ならば、個人の情は捨てるべきではないのか? そもそも、それは、おまえだけが救われるための都合の良い言葉ではないのか? 思考は、過去へと巡る巡る、巡る。 士(さむらい)としての道に背を向け、唯一と信じた愛という篝火さえ奪われて── 現在の苦悩から過去の未練へと、絶えず浮かぶ思い。 悩み、停滞し続ける未熟な己の姿を嫌悪しながら……、トシローは“愛”に解を求めて呟く。 「教えてくれ……美影……」 ……声に答える者などいない。 涙を呑んで“規範”を遵守する道を生きるか。それとも、積み上げた他の全てを投げ捨て、ただ一人の女性を守るのか。 そのどちらかを「選べ」……かつて、そう宣告してきた“過去”を思い起こさせる現状を前にして。 トシローは、すべてを失った傷ゆえに、未だ踏み出す意志も覚悟も、見出せずに沈黙するしかなかった…… バットエンド…? -- 名無しさん (2018-01-17 16 22 44) ↑一度振り切ると脇目も振らず突っ走るからね、トシローさんは。それまでは散々迷いまくるから大体こんな感じだけど -- 名無しさん (2018-01-17 19 43 53) 迷って歩きながら葛藤するのがトシローさん、葛藤しすぎて周囲の状況が動かないと動けないのがゼファーさん、でいいのかな? -- 名無しさん (2018-01-17 21 16 25) 二人共、わざと後ろ向きの理屈を捜してるんじゃないかってくらい自己否定入ってるのが -- 名無しさん (2018-01-17 21 29 24) ↑まぁこの二人は前向きになろうとするのを周囲の状況が許してない所があるし… -- 名無しさん (2018-01-18 00 33 31) ゼファーさんは追い詰めすぎて思い詰めると死んだ目で諸共全部ぶち殺しにくるしね。ぶっちゃけマジでヤバい人なのよね。 -- 名無しさん (2018-01-27 11 51 13) ↑なんかそれだけ聞くとイキリオタクのツイートみたいだなw -- 名無しさん (2018-01-27 11 56 15) ↑人間の大部分が持ってる要素じゃない?向ける先と手段の違いなだけで。……メンタルケアって大事だよネ(虚目 -- 名無しさん (2018-01-29 17 03 56) 本当に全部ぶち壊せる力や手段は持ってるのがタチが悪い -- 名無しさん (2018-01-29 19 38 09) トシローさんも同じような人種だぞ。というかゼファーさんわりとトシローさんと似てる人だからなあ -- 名無しさん (2018-04-01 20 28 42) ↑という事は……仲良くできるか?それとも同族嫌悪? -- 名無しさん (2018-04-01 20 56 23) ↑仲良くできはしないと思う。 -- 名無しさん (2018-04-01 22 16 07) ↑そっか~、そーなのかー。 -- 名無しさん (2018-11-03 21 56 35) 名前 コメント
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◆戯画公式アンソロジー V.G. 姫神(1995年) ◎V.G. 95開始!(6ページ) ・メイン登場キャラ:聡美・潤・優香・かおり ・ギャグ←☆☆★☆☆→シリアス ・健全 ←☆☆☆★☆→エロ(聡美ペナ:オナニー) ★は『傾向』を独断で表したもので、『評価』ではありません。 優香と戦う事を目指して潤と対戦する聡美だったが、 久保田バスターの前に沈んでしまう。 ペナルティで自慰行為のような事をしながら、 つい「優香ぁ・・・!(と戦いたかった)」と漏らす聡美だが、 優香にはそれが自分を想像して喘いでいるようにしか聞こえずプルプルする。 他の選手が負けた時も同様で、「なんかとてつもなく頭に来るんだけど・・・」と気苦労する優香であった。 (ただしかおりだけはレイミの名で喘ぐw) .
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発言者:トシロー・カシマ 対象者:美影 トシロー・カシマがようやく気づいた、気づいてしまった己の真実の願い。 「現実」を前に絶えず煩悶と葛藤を繰り返す彼の内にあったのは――決して届かぬただ一つの願い。 “トシロー・カシマという人間は、美影と共に死にたかった。死んでいたかった”という未練だった。 グランド√、《伯爵》によって明かされた縛血者(ブラインド)の起源とその辿り着くべき運命(おわり)。 鎖輪全体が終焉に向かって混沌としてゆく中、まるでトシローに引き寄せられたかのように、彼の元へ再びスカーレットが現れる。 縛血者にとって危険な柩の娘からトシローを引き離そうとする女性陣を軽くあしらい、一方のトシローもまた“彼女”に引き寄せられ…… ……トシローの魂は外界を離れ、スカーレットの内の記録――星々の煌めく銀河へと投げ出される。 そこで彼は知る、縛血者を歯牙にもかけぬスカーレットの“堅(つよ)さ”の訳を。 銀河のように見えたスカーレットの内の空間は、その実無数の人間達の魂という星によって満たされたものだった。 現実離れした怪物達に何ら対抗手段も見出せず、ただ映し出される星々の流れを睨むしかないトシロー。 しかし、次の瞬間……彼の意識は一つの星に惹きつけられることとなる。 見間違えるものか、その仄かな微笑みを。 見間違えるものか、その柔らかく笑んだ口元を。 彼女の輝きを忘れるなど、見逃すなど、通り過ぎるなど……そのようなこと、ただの一度もあるものか! 「美影!」 平静を保つことなど出来ず、行かないでくれ───そう、必死に祈るトシローだったが、 振り返ることなく優しき女性(ひと)は、愛した男の魂を穏やかに、魂の集まる空間から送り返さんとする。 それでも、トシローは涙で震える声で叫ぶ。 「聞いてくれ美影、俺は……おまえに聞きたいことが、あるのだ!」 己が“愛”であり、己が“罪”である女に――― 「美影、俺を……俺を………」 「俺の愚かさを、裁いてくれ!」 たった一人、トシロー・カシマへ真に罰を与えることのできる相手へと、真実の望みを口にした。 胸に積もった後悔を、そのまま我が心臓へと打ち込んでほしい。 我が生涯に解答(おわり)をもたらすに相応しい彼女に向け、罪に塗れた魂を差し出したい。 だが……… 『───何を仰りますか、杜志郎様』 『罰も、罪も、ありません。全ては別れが生み出した、幻痛』 『私の心は今も変わらず、杜志郎様への思いで満たされているのですから』 罪も罰もない──それは幻だという言葉に、何も言えず打ちのめされるトシロー・・・ そうして無抵抗のまま、流されゆく意識の中、柔らかく微笑んで……… 『変わらず、お慕い申し上げております』 慈愛に満ちた声で、彼女は揺るがぬ慕情を伝えるのみであった。 重いなぁ…… -- 名無しさん (2018-01-16 08 32 49) 本文にあった「まだだ」に反応してしまった -- 名無しさん (2018-01-16 10 44 33) 美影さんは勝ち組の方の元カノ、シズルさんは負け組の方の元カノ。はっきりわかんだね。 -- 名無しさん (2018-01-16 19 57 14) 美影ーーーーアイザックと一緒に釣ってきた魚が有るんだ、捌いてくれ -- 名無しさん (2018-01-16 21 54 01) ↑平和な世界だな。 -- 名無しさん (2018-01-16 22 14 50) ↑美影さん生存したら、女勢が美影さん以外、勝ち目無しの修羅場に突入するんですが、それは・・・・・。 -- 名無しさん (2018-01-16 22 48 53) ↑ヒロイン勢「なんの!まだだッ!!トシローの息子(居たら)に光源氏計画だ!!」とかやらかしそう。アリヤあたりは特に・・・。 -- 名無しさん (2018-01-16 23 11 51) 美影「側室なら構いませんよ♪(正妻の余裕」 -- 名無しさん (2018-01-17 06 18 43) 時代的にもおかしくないな -- 名無しさん (2018-01-17 13 33 18) ただ二人の人生が狂った最初の発端が藩主が「側室」にほしいってNTRされかけたことだからなあ。美影さん生存世界線で作中状況(シェリル救出と同行、ニナと協力関係etc.)に近いならまだトシローさんも余裕あるだろうけど良い気持ちはしないだろうなあ。 -- 名無しさん (2018-01-17 13 39 48) まあ一種のギャグ時空という事で、これから頻繁にヴァーミリ阿片を炊こうぜ(モクモク -- 名無しさん (2018-01-17 14 34 15) 美影さんが死なないとトシローさんが三本指に成らず、アイザックがヤンホモにならないだろ!…問題ないじゃん! -- 名無しさん (2018-01-17 14 38 07) 「トシローは私のもの…」という中の人の台詞からして、アリヤとのヤンデレ対決がヤバイ -- 名無しさん (2018-01-17 16 35 28) ↑ギャグ時空でも美影さんが縛血者のままだったら、女吸血鬼VS白き杭というドリームマッチになるな。 -- 名無しさん (2018-01-17 17 44 47) ↑そういや美影さんにも力有る筈なんだよな、トシローさんが電磁抜刀するし、重力? -- 名無しさん (2018-01-17 19 02 19) ↑重力を操るヤンデレ大和撫子とか、どこの銀星号さんなんですかねぇ・・・・・・・。実際、恋愛談義でこの人とアリヤや美影さんが話したら面白そうではあるが。 -- 名無しさん (2018-01-17 19 36 28) 時代背景と武家の生まれと婚約する名家出身だし、トシローさんほどではないとはいえ、嗜み程度の薙刀術とかは出来そうな気がする美影さん -- 名無しさん (2018-01-17 20 08 16) ??「思い出の少女よーーー俺の……俺の愚かさを裁いてくれ!」 -- 名無しさん (2018-01-17 20 26 21) 「罪だとも罰だとも誰も言ってない。単に自分自身で『そう』思ってるだけ。」っていうのは、ヴェンデッタがゼファーに言ったことでもあるな。 -- 名無しさん (2018-01-29 21 08 42) ゼファー??「チトセーーー俺の……俺の愚かさを絞り取ってくれ!」 -- 名無しさん (2018-01-31 01 34 08) ↑こいつレズのキリガクレじゃね? -- 名無しさん (2018-01-31 01 42 20) 実際、チトセにとってゼファーとの別れだったあの目を失った瞬間は彼女にとって許せない過ちなのだろうか、それとも、だからこそ愛を自覚できたと考える必要な悲劇なのだろうか。それによって↑2への返事も変わる気がする。 -- 名無しさん (2018-01-31 07 02 22) 名前 コメント
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全竜交渉部隊(チーム・レヴァイアサンロード) [部分編集] 主要メンバー [部分編集] 佐山・御言 新庄・運切 出雲・覚は、まだダメぇ 風見・千里は、まだダメぇ 飛場・竜司は、まだダメぇ 飛場・美影は、まだダメぇ ダン・原川は、まだダメぇ ヒオ・サンダーソンは、まだダメぇ 大城・至は、まだダメぇ
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――走る。 止めにきた教師をかいくぐり、男子2人の壁を大きくサイドステップしてかわす。 女生徒の脇を駆け抜け、その時ヒラリとしたスカートにシャキーンと目覚める何かを押さえ 飛場・竜司はひたすらに廊下を疾走する。 突き当たり、非常口の扉を開ける。ツイていたのは鍵がかかっていなかった事。 ガンガンガンと階段を駆け下り、そのまま踊り場の手摺を越えて、3階半の高さからダイブ。 背後の悲鳴を他所に1、2と数え、3と同時に横の壁を蹴撃。 渾身の蹴りは落下のベクトルを変え、階段を降りながらあたりをつけていた枝の下を通過。 手を伸ばし、掴んだ枝のしなりを利用して、落ちていく勢いを殺す。 誤算は、勢いがありすぎて芝生ではなく、その先のアスファルトに着地してしまった事。 「クゥ、ハァーーーーーーーーーーーー!!」 ズゥンと響く衝撃が、頭の天辺を折り返し足先まで再び到達。奇声をあげるまで約5秒。 周囲の人間がそっと目を逸らすのを半泣きで見ながら、ロスを取り戻すべくダッシュ。 15m先の自販機に到達。手持ちの硬貨を連続投入。迷い無くボタンを連打。 ガコンと音がし、出てきた缶を取る。と――。 「当タリー。オマケデ売レ残リノ『素材を生かした100%ジュース・塩辛味』ヲモウ一本」 ピロリロリーン、という電子音と一緒にもう一本缶が排出される。 ああ、もうIAIの製品はロクなことしませんよ、と心中で毒づきながら缶を取る。 振り返る。奇声とオマケで思わぬロスがあったが、階段を下りながら気づいたショートカットは かなりの短縮。脳内時計(多分に希望含む)は2分と5秒 「これなら」 行けます、と呟き、踏み出す足は――。 ――1歩目から全力だった。 事の起こりは2分と少し前。 昼休みの屋上はいつも格好の弁当スポット。今日も二つのグループがそこに居る。 別に場所に困るほど狭くは無い。問題はその2つが全竜交渉部隊と階段部だったこと。 なぜかというと。 「ねね、竜司君。階段部に入りなさいよー。楽しいわよ」 「いやー、九重先輩。僕も全竜交渉部隊で忙しいですし」 「大丈夫、いつもと変わらないから。むしろ部活と思えてプライド確保?」 どういう意味ですかー、と抗議の声を上げる飛場を、風見が遮った。 「だめよ、九重。飛場はうちに必要な人間だから」 そうですよね、と喜ぶ飛場に一枚の硬貨が投げられる。とっさに受け取る飛場。 「さ、出番よ、飛場・竜司。あんたの力を見せなさい。つ訳で、飲み物お願い、5分でね」 「必要ってそれですか!? 最悪ですよ、この人」 「あ、欲しかったらアンタのも買っていいから。ただしモニタ兼ねてIAIの新商品限定ね」 抗議の声も聞かず、レディGO!の掛け声。思わず走り出す飛場・竜司。 「あ、こら、方向違うじゃない。逃げるつもりじゃないでしょうね」 「いえ、あれで正解でしょう」 一分後、向かいの校舎に現れた飛場をみて、風見が叫ぶ。 それに対して手元のPCに目をやりながら、階段部が誇る「天才ラインメーカー」三枝が答える。 「ここから自販機のある中庭へ直接続く階段は、先日の騒ぎで修理中。通れないはずです」 「ふぅん、そうなんだ。やっぱり飛場って、そっち向きなのかもね」 三枝の答えに感心する千里。同感、と頷きながら九重は、みんなに聞いてみる。 「ねえ、竜司君がさ、階段部に来てくれたらどんなあだ名つけてあげようか」 「パシリ」「ミニ出雲さん……かなぁ」「リュージ君はリュージ君じゃないの?」 「ひ、ヒオ、負け犬とか三下とかおもってないですの。ホントですの!」 間髪いれず答える全竜交渉部隊の女性陣。 ひでぇ、と思いながらも納得の男性陣(階段部含む) 「じゃ、今度はお前らだな」 そういって、階段部の1年生コンビ、神庭と井筒に5百円玉が投げられる。 「別にお前らをパシリ扱いする気は無いが、ここから5分。俺たちでもなかなか厳しい」 「ある意味、あたし達への挑戦ですね」 「あと十秒で1分差。縮めるか離されるか。無理だと思うなら行かなくてもいいぞ?」 そう口々に言うのは刈谷、天ヶ崎、三枝といった階段部の上級生。 顔を見合わせ、ニヤリと笑う一年生二人。 「よーし、覚悟はいいわね。階段部、特別レース、レディ~~、ゴッ!」 九重の合図ともに走り出した二人。 それぞれの一年生を応援する風見や九重たちを見ながら、美影は。 (パシリって…なに? あとでリュージ君にきいてみよう) と、ある意味残酷なことを考えていた。 CAST 終わりのクロニクル 飛場・竜司 風見・千里 新庄・運切 美影 ヒオ・サンダーソン 学校の階段 九重ゆうこ 神庭幸宏 井筒研 三枝宗司 刈谷健吾 天ヶ崎泉
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Low-G 日本UCAT 全竜交渉部隊佐山・御言 新庄・運切 風見・千里 出雲・覚 飛場・竜司 美影 ダン・原川 ヒオ・サンダーソン 大城・一夫 大城・至 Sf リール・大樹 シビュレ ロベルト・ボルドマン 旧・全竜交渉部隊衣笠・天恭 佐山・薫 ジークフリート・ゾーンブルグ 飛場・竜徹 趙・晴 アブラム・メサム リチャード・サンダーソン 大城・宏昌 出雲・全 新庄・要 レア セイル・ノースウインド 旧・日本UCAT佐山・浅犠 佐山・諭命 飛場・竜一 アルベルト・ノースウインド ジェームズ・サンダーソン 出雲・烈 月読・有人 原川・唯 新庄・由起緒 独逸UCAT ディアナ・ゾーンブルク 米国UCAT オドー ロジャー・シュリー その他住人田宮・遼子 田宮・孝司 田宮・遼 飛場・トシ 風見・父 風見・母 四号 八号 1st-G ブレンヒルト・シルト 黒猫 小鳥 ハーゲン ファーゾルト ファーフナー グートルーネ レギン 2nd-G 鹿島・昭雄 月読・史弦 熱田・雪人 鹿島・奈津 鹿島・晴美 鹿島の父 鹿島の母 3rd-G 月読・京 アポルオン アルテミス ゼウス クロノス モイラ1st モイラ2nd モイラ3rd ヴァイオレット アイガイオン コットス ギュエス 4th-G ムキチ 草の獣 5th-G 黒陽 白創 ショートル3 サンダーフェロウ 6th-G 7th-G 一光 二順 三明 四吉 8th-G ワムナビ ワムナビの遣い 9th-G ハジ サルバ サハルナズ 10-G [[]] Top-G 戸田・命刻 田宮・詩乃 長田・竜美 アレックス 新庄・由起夫 ノア
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登録日:2011/09/01(木) 01 34 19 更新日:2020/12/20 Sun 17 59 50 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 3rd-G すさみかど 最強 概念核 武神 神砕雷 終わりのクロニクル 荒人 荒帝 荒王 「美影さんっ」 「――ん」 「荒帝――!!」 荒帝とは川上稔の長編ライトノベル、終わりのクロニクルに登場する武神である。 3rd-G製かつ概念核を内蔵しており、恐らく作中において最も高性能な武神の一つ。 普段は美影の保有する概念空間に収納されており、荒帝の名を呼ぶ事で美影と搭乗者の二人と合一を果たす。 □外見 作中においてはよく、黒の武神と表記され、その名が示すように、全身が黒に染められている。 赤い双眸、背中には二対二組、計四枚鋼鉄の羽を持つ。 それ以外の形に関しては美影の進化と共に度々増設を繰り返すため、ここでは進化を終えた後の姿形を記載する。 〈荒帝・final(暫定表記)〉 黒一色なのは相変わらず。増設された装甲板は女性的な形を作り、両腕には盾が装着されている。 この盾は右腕のものが神砕雷(後述)のマウント、左腕のものが刀を納める鞘としての役目も果たす。 巨大な肩部装甲は外套の様な形をしている他、腰にはスカート状の腰部装甲を持ち、この二つが荒帝のフォルムを更に女性的なものとしている。 それに加え、ヘッドパーツから炎のように黒い髪の毛が吹き出している。 前述した通り、これらの外見的特長は最終決戦における荒帝の姿形であり、それまでは黒髪や両腕の盾、肩部・腰部装甲に関しての表記が存在せず、また、荒帝の前身となる荒人・改(正確には前身となるのは荒人であるが、この項目においては同様のものと扱う)が男性型であった事から、初期の荒帝はむしろ、男性的なフォルムを持っていたと思われる。 □武装・戦闘能力 武装に関しては非常に少なく、初期装備は概念核兵器である神砕雷を除けば刀の一本しか存在しない。 まぁ、遠・中距離用の神砕雷、近距離用の刀と考えれば以外にバランスはとれている……のか? 戦闘能力自体は非常に高い。 もともと武神自体が全Gの中では機竜に次いで強いと言われており、その中でも武神・自動人形の技術に関しては他に対して頭一つ抜きん出る3rd-G、その最先端技術の粋を凝らした武神である事が一つ。 また、操縦者である飛場・竜司も幼少の頃より「飛場流」と呼ばれる我流武術を習っているため、合一によって己の体と同じ様に武神を動かす武神の操縦者としては一級品な事が一つ。 この二つに加え、初期の頃は武神が受けたダメージを竜司ではなく美影にフィードバック(補足 合一により機械と一つになる武神は、ダメージを受けた時、そのダメージを操縦者にフィードバックする)していたため、被ダメージ時の所謂ノックバックが存在しないため、竜司の意思による無茶な攻撃も可能だった。 これら三つにより作中初期でも強い力を発揮している。(無論、三つ目の要素は後に改善される) 作中後期においては、上記の内の二つの要素に加え、竜司が体を動かす事により攻撃の衝撃をほぼ完全に逃がす技を覚え、これを武神の装甲板一つずつの動きに応用したため、武神の攻撃力に加え、近接戦闘におけるとんでもない防御力も獲得した。 また最終決戦時には機体外部に飛行能力のない出雲・覚を乗せ、出雲が剣を振るう足場にもなった。 □神砕雷(ケラヴノス) 荒帝に付随する概念核兵器(破壊兵器)。Low-Gのギリシャ神話における、テュポーンを封印するため、ゼウスが放った雷の対応。 その形状は、雷を纏った杭を打ち出す武神大のパイルバンカー。 名を呼ぶ事により、美影の持つ概念空間からバラバラの状態で取り出され、重力制御により荒帝の右腕に装着される。 3rd-G概念核の半分(後に全て)を納めており、その威力は作中においても最大級。作品終盤においては、1.5kmに及ぶ敵の群れを跡形も無く消滅させた。 もともとは3rd-G概念核のもう半分を内蔵したテュポーンに搭載される予定だったが、クロノスの計略により荒帝に組み込まれる。 美影の進化と共にその形状を大きく変え、装弾数も三発→五発→巨大な一発と変わっている。 最後は最終決戦後半で概念開放をしたため失われ、ラストの戦いでは刀のみを振るっていた。 以下、『神々のいない星で』「僕と先輩のウハウハザブーン」下巻のネタバレに付き注意 □神砕雷・黒(ケラヴノス・メラン) オリンポス(ギリシャ)神話におけるテュポーンの妻エキドナの化身「木戸・阿比奈江」が、ある事でリミッターが外れ原型たるスキタイの女神「アビ」の属性をも解放した際振るった最終兵器。 『神々のいない星で』(EDGE)世界においてテュポーンはオリンポス神話・荒帝は神道における武神で、かつ作中の段階では登場できない「予約顕現」とされているが、 「テュポーンは神砕雷で止めを刺され封印された」という神話から、「テュポーンの妻たるエキドナが夫の情報から神砕雷を回収した」という解釈に発展してしまい、結果予約顕現のせいで全員揃わず本家神砕雷を荒帝に抑えられたオリンポス十二神では彼女を制止出来ない程の火力を所持することに。 形状は三脚のアームで支えられ、嵐と雷の力を秘めた黒い杭を内蔵した武神大のパイルバンカーで、召喚時テュポーンの紋章が展開している。 □関連項目 飛場・竜司 エロパシリ 美影 荒帝を自らの概念空間内に収納した、自己進化型自動人形。詳細はリンク先で。 □備考 これまで述べたように2人で共に合一する本機だが、基本武神及び後代の重騎共に単一合一用のため(*1)、史上唯一のタンデム機でもある。ちなみに後世で2人乗り機が発達しなかった例は不明(*2) 3rd-Gには、人間を材料とすることで強力な武神を製造する術を持っており、荒帝にもその製法が使われている。 荒帝の材料となったのはクロノス。ゼウスの父であり、美影の祖父でもある。 追記、修正は黒髪美影さんのおっぱいを揉んでからでお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] まさか竜司も、自分と荒帝が概念解放したせいで未来のオリンポスの戦力を削る一端になるとは思わなかったろうな…。そして「母」の手に渡った神砕雷よ。 -- 名無しさん (2020-06-10 09 08 57) 神砕雷を荒帝に組み込んだのが終わクロ時代のクロノスなら、神無星でクロノスって顕現したら戦犯扱いされるんでは。 まあ他にも同じような現象が一杯起きてるのかもしれんけどw -- 名無しさん (2020-12-20 17 59 50) 名前 コメント
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御神美沙斗の式神。姿は八咫鴉の姿と人間の姿の二種類を所持している “吸収”現象を操る。 能力は吸収したものの利用及び魄啓力への転換 例えば炎を操る能力者が居たとして、その炎を吸収し自身の魄啓力へ転換したり、そのまま炎として利用したり出来るらしい 人と同じ姿を取れるがこれはレアタレントなどによるものではなく、何かしら特殊な事情が関わってくるらしい ちなみに御神美沙斗の分類が便宜上式神能力なのは式神の特殊性からではなく、彼女自身の特殊性によるもの ⇒御神美沙斗(みかみ・みさと)
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コスト:560 耐久力:600 DP:飛場・竜二(+飛場・美影) 抜刀:あり 一時期厚さで話題となった終わりのクロニクルに登場するロボ 必ず黒髪美人の美影さんがサポパイになる CSが必殺技だが、それ以外まともな射撃を持たない 使いこなすには熟練が必要だが、あらゆる攻撃を回避する【技】は誰もが一度は使ってみたい 耐久力はこのコストにしては異常に低い… 通常射撃:光砲 リロード8秒(打ち切り) 弾数:20 ダメージ:一発50 広げた翼の後ろから4発同時に光弾を放つ 追尾性能は普通だが、一度あてるとよろけ、その際に何発光弾が当たってもよろけを持続させるだけでダメージが皆無。4発でダウン CS:神砕雷(ケラヴノス) 弾数:1 チャージ:4.8秒 ダメージ:290 本機最大の目玉、要するにゲロビを放つのだが、ビームが途中で雷のようにジグザグに曲がりながら広域に放射されるためステップくらいでは回避しにくい。その上ぶんまわせるという鬼っぷり 使用すると美影さんのカットインが入り、本体に匹敵する大きさの射出機が装着されたのち発射 この間は無防備、しかしこの隙を特殊射撃でキャンセルできてしまう 特殊射撃:召喚解除 リロード:10秒(特殊格闘と共用) 弾:1 荒帝の召喚を解除し、当たり判定を3~5秒完全になくす 覚醒・ブーストゲージを全て消費、復活するのは使用した場所のため敵の格闘で待ち構えられるというデメリットはあるが、復帰するまでは完全無敵なので時間潰しにも使える 特殊格闘と間違えて使用すると阿鼻叫喚 N格闘:右アッパー(袈裟斬り)→裏拳→ボディにエルボー ダメージ:80(100)→120(140)→200(220) 最後まであてるときりもみ吹っ飛び確定。抜刀時は一段目のみ変化 前格闘:飛び蹴り ダメージ:120 BRを一瞬なら耐えるほど判定の強い飛び蹴りを放つ、カットはこれで行おう 横格闘:回し蹴り ダメージ:115 その場を中心にして範囲の広い回し蹴りを放つ、ただし後だしの格闘に負けるくらい判定が弱い 後格闘:ムーンサルトやや前に進みながら縦回転蹴りを放つ ダメージ:100 性質上やや上に位置する相手にも当たるが距離が心もとない、封印安定 特殊格闘:防御の技 弾数:3 リロード:15秒(打ち切り、特徴射撃と共用) あらゆる攻撃の流れを把握し、それらを受け流す防御法 使用するとわずかな間構えをとる この間にくらった攻撃は全て問答無用でキャンセルする また移動しながら使用可能 鬼性能のように見えるが、タイミングを見切るのが非常に難しい。またミサイル系はキャンセルしても爆風でダメージを受けるという穴が 総評― 防御技をいかに使いこなすかが鍵となる とにかく光弾をばらまきつつ前格闘で近付き、光弾でよろけさせたところを格闘、そして神砕雷 これを狙っていくしかない ただ多人数戦であれば光弾のよろけ誘発で案外援護できるかもしれない